パリ滞在中、偶然いけばなインターナショナルの華展があるのを知り
早速出掛けた。
場所は凱旋門近く。
活け手の多くがフランス人だが、時々日本人の姿も見る。
小原、池坊、草月、など色々な流派の作品がある。
パリ市内でいけばな教室を主宰なさっている方とお話する機会があった。
花材のことがまず話題に挙る。
フランスの気候が影響するのか、枝ものには、水分が少なく矯めがきかない
(手で曲げる事が出来ない)ものが多いそうだ。
水分をたっぷり含んで瑞々しい日本の花材。
普段からそんな花材でお稽古ができる有り難さを感じる。
枝は雲竜柳、サンゴ水木、椿など日本でも馴染み深い材があるが
椿一つとってみても、葉の色が明るく(光合成の関係と推測する)
日本で見る椿の快さとはまた別の物、という感じ。
しかし、パリにはパリのいけばながあって良い。
フランスの窓際には、きっとフランスの花がいちばん似合うだろう。