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晴耕雨読 雨のわブログ

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2016年 06月 09日

ポチ袋

ポチ袋_b0126166_00344359.jpg


先代の宏家元の時代のテキストには、平面分割というカリキュラムがありました。
四角い空間を区切って小さな四角形の集合を作る。円,曲線のバージョンもありました。
四角い画用紙に四角形を書くと、四角と「四角以外のところ」ができ、直線を足すと新しい四角が出現します。空間の中で「何か」を足すと「それ以外の部分」は「何か」の分だけ減ることになる。この考え方は「無い」部分への意識の重要さを教えてくれます。
「無い」は厳密に言うと「無いがある」状態。
数学の言葉では「空集合が存在する」と端的に表す事ができます。
私達が見ている花も同じで、「場」と区切られたなかに花が占めている部分があり花の無いところは「無い」がある部分といえます。「無い」部分に意識を持っていくことで、作品に広がりが生まれる、行間を詠むような「いけばな」の美しさはそこが起源なのかもしれません。

さて平面分割の話に戻ります。
これを行う場合は、画用紙にポスターカラーを使って描くのが基礎ですが応用的にはパッチワークや弁当詰めでも同じ事が出来ます。
私は、これが好き。
いろんなパターンの紙を組み合わせてテープのりで張り合わせたポチ袋制作。ショッパーを分解したり千代紙を用いたり。張り合わせるだけでなく、折って気に入った模様を出したりして楽しみます。折っている間にコントロールできるようになるのが楽しいのです。
今回は衣装香を入れてプレゼントする為に作った為、和風モチーフ。着物の柄あわせを意識して。







by primenumber2 | 2016-06-09 00:20


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