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晴耕雨読 雨のわブログ

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2009年 07月 10日

半夏至

半夏至_b0126166_21145734.jpg



少し前になるが、半夏至(はんげしょう)
七十二候のうちの一つにあたる日が7月2日であった。
関西ではこの日、鮹を食べたりするところもあるそうだ。

このころ、ハンゲショウという植物が盛りを迎える。
ドクダミに似ており、上部の葉の半分が白く化粧をしたようになる。
だから、ハンゲショウ(半化粧)という由来も聞く。
この花、花持ちが悪く派手さも無く、なにしろドクダミの親戚なものだから
花屋ではまず見かけない。一度実物を見てみたいものだとかねがね思っていた。

それが偶然
京都、花見小路を奥に入ってすぐの「両足寺」というところで
最盛期のハンゲショウを観られるとdeepseasonさんの記事で知り
早速翌日京都に出掛けた。

本当に見事な庭で、入ればクチナシの香りがふわっとする。
お座敷でお寺に関する説明を聴き、完璧に拭き清められた廊下を歩いて周り
庭の眺めを楽しんだ。窓を開け放った座敷に腰を下ろすと
良い風が入って来て、ここがあの蒸し暑い京都だということを忘れる。

美しい茶室があり、庭を見た後抹茶を頂いた。
(お茶券を売っており、それを買って入る)
感じの良い女性が点ててくださったお茶が、また大変美味しかった。

後日、大阪で花屋の店先に偶然ハンゲショウを見つけた。
花屋の店主曰く、偶然初めて入荷したもの、とのこと。

今年は妙にハンゲショウに恵まれた年。
不思議な縁を感じる。


けむりの木、ハンゲショウ

by primenumber2 | 2009-07-10 11:44 | いけばな


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